2012年4月22日

告知三題

出会いと別れの春

1 金沢にいる重要な友人の助力を得てこの春休み10日間北陸を周遊してきた。越中・加賀・越前の3つの国を列車で巡り、北から富山、新湊、高岡、金沢、福井、勝山、鯖江、敦賀の街をそれぞれじっくり見物した。重たい雪と冷たい雨を浴びながら歩くのは気持ちがよかった。北陸は本当にすばらしい。すばらしいですよ。
寒さにそなえ上図のようないでたちで行った。自慢の帽子はスキーのときに被るスイス軍のやつだ(怪しかったろう)。今和次郎さんへの憧れからコートのポケットに手帳と鉛筆を入れて歩きながらメモをとった(下図)。学問の材料にはなりそうもないけれど、写真を撮って済ますよりはいいのではないか。

2 この3月に多摩美術大学を卒業したが、4月から引き続き同学大学院美術研究科に進学した。卒業式から2週間してまったく同じ背広同じネクタイで入学式へ行った。いつも通り学校へ行っても知人が誰もいないのが新鮮。学部で4年間もらえなかった個人用のスペースがもらえるようになった。ダクトの人たちを羨ましがっていた私もついに一国一城の主だ。(下図はイメージです)

3 私が書いた本が出た。「身のまわりを描く日常デッサン」(グラフィック社)という本。私が建築物の描き方を、同級の宮脇千帆さんが静物と人物の描き方を教える共著のデッサン教本である。案外知らない建物の描き方指南。その辺の風景を描いてみようという本。定価1,890円(税込)、よろしくお願いいたします。